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「今、福島の猫は放射能で踊っているのか? トンデモ知識で“脳内被曝”しないための、正しい放射能講座#2」

// 1月 16th, 2012 // No Comments » // アカデミー, イベント情報, 終了したイベント

1月 ’12
16
19:00

1/16(月)
「今、福島の猫は放射能で踊っているのか? トンデモ知識で“脳内被曝”しないための、正しい放射能講座#2」

start 19:00 / 前売り¥1,500- 当日¥2,000- (各1drink別)

【出演】Hope Japan
藤田正樹(Ph.D 生物学、放射線技術、除染技術)・堀清次(Ph.D 生物学、放射線取扱主任者)・竹内容堂((社)ホワイトレイブン)・額賀順子(nuuno)・高野正巳(社)ホワイトレイヴン長浜支部、カシワギ兄弟(青春あるでひど)

・東北大震災から約10ヶ月。最近福島で先天性異常を抱えた子供が生まれ、その原因が原発から漏れた放射能であると声高に主張しだしたジャーナリストが居 る。脱原発運動の旗手としてクローズアップされることの多い、その方面では影響力が大きい人物の発言だけに反響は大きかった。

だが、よくよく考えてみると、この話、因果関係ははなはだ怪しい。先天性異常児は一定の割合でどこの県でも生まれており、放射能との因果関係も立証されていないからだ。
「スクープだ!」と騒ぎ立てたご当人は、水俣病を例に挙げ(※踊るようにふらふらした足取りの猫が大量死した「踊り猫病」の新聞報道が、水俣病発生報道の嚆矢)“一匹目の猫の奇態を報じることがジャーナリズム”と断じてはばからない。
仮に『先天性異常の赤ん坊が、世界で初めて原発事故後の福島で生まれた』というのならまだしも、こうしている今も原発事故とは全く無関係に、世界のどこ かで先天性異常児は生まれ続けている。彼の「スクープ」とやらは「一匹目の猫」でもなんでもない。ジャーナリズムの名の元に非科学的な情報操作でオカルト 陰謀論的な恐怖を煽り、「ワルモノ探し」の気分が世に蔓延するほうが、放射能被害よりよっぽど恐ろしい。

3.11以降、僕らはこんな滑稽な例を山ほど見てきた。そもそも僕らは恐怖に弱い。自分が、そして家族や友人が生命の危機に晒されていると感じると、理 性が麻痺してしまう。だが、因果関係も明確ではないヒステリーで罪もない「魔女狩り」を煽り立てても何の解決にもならない。
今僕らがしなければならないのは、今回の事故で何が起きたかをきちんと把握すること。そして放射能の何が恐ろしいか、恐ろしくないか、今起きている事故の影響は実際どうなっているのかを、冷静に知ること以外にない。

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